田中角栄から学ぶ吃音克服法!治し方まで破天荒!?
有名人の中にも吃音もちの人はたくさんいますが、政治家としても活躍された田中角栄さんもその一人です。
田中角栄さんは子どものときに吃音を発症しましたが、その後見事に克服し総理大臣にもなっています。
田中角栄とは?
1918年5月4日ー1993年12月16日(75歳没)
新潟県で生まれ、幼少期に感染したジフテリアという感染症の後遺症により吃音を発症。
中央工学校(今でいうと工業高校)を卒業してから7年後に土建会社の社長を務め、
29歳のときに総選挙に初当選。その後54歳で内閣総理大臣に就任。
交通網などのインフラ整備・日中国交正常化など、戦後の経済成長期を支えた。
数々の逸話をもつ大胆かつ豪快な政治家であった。
どうやって吃音を克服した?
子どものころに吃音を発症した田中角栄さんは、吃音が原因で理不尽に先生に怒られたり、同級生にからかわれたりと、悔しい経験をされたそうです。
しかし歌を歌うときだけはどもらないことに気づき、浪曲(浪花節)を歌いまくって吃音を克服しました。
浪曲(浪花節)とは三味線の伴奏に合わせて物語を進める伝統芸能です。
田中角栄さんのすごいところは、吃音を治すと決めてから執念で治してしまったところです。
政治家としても一度決めたことは必ず最後までやり遂げる、強靭なメンタルの持ち主だったので、田中角栄さんらしいと言えばらしい克服法です。
浪曲を歌って吃音を克服したとされていますが、仮にどんな治療法を行ったとしても執念で治してしまったと思います。
要は、吃音を治すという強い意志をもって、ある意味強引に治してしまったという感じでしょう。
吃音治療では、「受け入れる」と「打ち勝つ」のどちらかのアプローチがされることが多いですが、田中角栄さんの場合は間違いなく「吃音に打ち勝つ」というやり方です。
強いメンタルがあったからこそできた克服法です。他の人がマネをしようとしても途中で挫折してしまう可能性もあります。